みくまり 日々のできごとと好きなうたへの思いをつづることにしましょう。

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疾走
[No.64] 2006-06-27 Tue 23:17
疾走 上 疾走 上
重松 清 (2005/05/25)
角川書店

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この本、出たばかりのときに本屋でたくさん平積みになっていて、
この装丁が不気味で気になってたのですよ。
先日古本屋で上下巻を見つけて読んでみました。

あらすじ(上のリンク先より引用)
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。引きこもり、家庭内暴力、放火、借金、一家離散……。15歳の少年・シュウジが背負った余りに苛烈な運命。今秋、映画公開が決定した、直木賞作家、畢生の衝撃作、待望の文庫化!
だそうです。
感想はというと・・・

「物語り」だなぁ。。という感じ。

自分自身がなかなか入り込めないんですよね。投影できないというか。
主人公にも、その周りの人々にも。想像力が乏しいのかしら。
逆に平和で平凡で幸せな家庭、および優しい人々に囲まれて生きている自分を
実感する始末。

内容的に自分の境遇とはかけ離れているというのが物語に入り込めない大きな
要因ですが、主人公の立場になりうるかもしれない・・という危うさが
感じられなくて、グッとくることがあまり無かった。
例えると、がっちりと分厚いガラスで覆われた展望台から景色を見る感じかしら。
外気温や風のにおいがわからなければ、自分がその景色に飛び込む様子も
思い描きにくいですわな。

あたしは、あたしが日ごろふと感じた「ある感覚」を巧みに言葉に置き換えてくれる
作家が好きなんです。ようは「共感」ですな。
もしくは、あたしが興味深いなぁと感じることをこちらへ受け渡してくれるお話。

まぁ、こんな感想を持つことをわかってて読んだフシもある。
小説や映画って、自分以外の人生を仮想体験すること、それを自分の人生に
染み込ませることを目的とするんだ というような薀蓄をよく目にする。
なるほど幅のある豊かな人生を送るための肥やし という考え。
そうなれば自分の好みの作品ばかりじゃなくていろんなものに目を向けてみるのが
いいのかもしらん。

でも。。
音楽もそうなんだけど、あたしの場合、出会う時期ってあるのね。
人に薦められたときにはふ~ん。で終わったジョニミッチェルやレッドツェッペリンは
何年か後に突然自分の中にどば~っと流れ込んできた。
それらを本当に味わう時期って、ちゃんとやってくるんだよなぁ。

と言うわけで、そんな出会いのタイミングを引き寄せる自分の感性を信じている
ので、重松さんのほかの作品は今のところ保留にしようかな。

さてこの作品の主人公の人生。
最近世を騒がせた事件に重なる部分がある。
医者の息子が母と兄弟を殺して家に火を放ち、逃げた事件。
この小説を読んだことでこの事件の裏側にある「にんげんのこころ」について
それまでの自分では思いつかなかった角度で想像できるようになった。

この事件のニュースに関して母が、
「そんなに父親を憎んでたのならなんで父親を殺さなかったのかねぇ」
といいました。
あたしは
「本当に憎んでいたから父を残して他の家族を殺したんじゃないのかな」
といいました。

うん。すこ~しだけ自分の人生に染みたんだとおもう。
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